大石家@神奈川県相模原市


(大盛りラーメン ¥700) 2005-01-30
所在地はJR横浜線淵野辺駅から徒歩7,8分。駅南口から相模原方面に線路伝いに歩いていくとそのうち店が見えてくる。っていうか相模原なんて初めて来た…遠すぎ!!
怪しげな外観をした店に入っていくとカウンターが7,8席だけの狭い店内だった。そこにはいろんな張り紙がしてあってその中にはそれなりなお金を払えば3日間でこの店に必要な奥義を伝授してくれるらしい。そのことが店の外観にも強調してあった…怪しい。
さて、私は熊本ラーメンという情報だけしか知らず来店したが『○○家』という屋号ながら家系のラーメン屋とは関係がなさそう。メニューはラーメン(¥600)と大盛りラーメンの2種類だけだが飲み物は各自で店内に持ち込んでも良いらしい。小さなトレイがカウンターに置かれていてそこで食べたラーメンの料金をそれぞれ払うというシステムだ。
ヒゲの店主が作るラーメンを見てみるとなんと一見、熊本ラーメンとは言い難いような得体の知れないラーメンが出てきた。店主がえらいゴソゴソしてるなぁと思っていた矢先だった。従来の熊本ラーメンというと豚骨ベースにニンニクチップに黒々としたマー油がかかったラーメンというのが一般的なんだがこの店のラーメンはノリ・玉子・チャーシュー・大量のキクラゲはともかくとしてコーン・スライスチーズまで入れてあるという熊本ラーメンからかけ離れた一種の創作ラーメンのようだった。少し温めで油っぽいスープはごま油とニンニクの味が効いていて見掛けは違えどもやっぱり熊本ラーメンなんだと感じがした。麺は細麺でコシがある。コーンはスープの油っぽさを中和するような位置付けでなかなか良いポジションだ。ただスライスチーズとの相性はどうなんだろう…。個人的にはチーズの塩辛さが邪魔してるようで余計な感じがした。しかしこの油っぽさとか語弊があるけど得体の知れなさのある個性の強いラーメンはどこか門司の『みんず』に似てて特筆したものがパッと思い浮かばないんだがなんか麻薬的に食べたくなるようなものがある…。不思議なラーメンだった。