雨はもういい。俺に虹を見せろ。

ああ、だりい。っていうか今日の日本はマジで干ばつが起こってほしかった。
まあ…その理由は今日のバイトなんです。聞いてくださいよ!!
んで何をさせられるかと思ったら平日にプラカード持ちなんていうおいしい仕事が転がっているというわけではなくポスティングという作業でした。チラシをご家庭のポストに突っ込みまくるという受け身の側からしたらウザきこと限りなしのアレですよ。


今朝は療養中の『雅子さん』の実家のある都内某駅で待ち合わせということになり、いましたよ今日のバイト仲間2人が。彼らパッと見本当に冴えないんですよ(苦笑)一人は未だに携帯を持たないというこれだけ聞けばまさしく今を生きるサムライのようだって感じなんですけど見た目がメガネっこでもうアキバ系…。絶対メイド喫茶に週何回も行っとるやろって問い詰めて聞きたかった位でした。もう一人は俺より年齢層が上で大人の雰囲気あって落ち着いた人なんですがこれまた地味な人。再就職活動中なんだとか、大変そうですね…。こんなパーティーだったんで俺が一人はしゃいでいるみたいでした。
3人集まったところで今日の依頼先へ。建設会社の事務所のようだ。受付のおねえさんがかわいい、合コンしたい、でも2人は無表情……なんでだ!
そこで別の部屋に通され今日働かされる内容を聞く。…やっぱそうきたか、プラカードはお預けですか…はいはい。その代わりにポスティング作業なんだそうな。…って



外、雨っすよ!!



こんなんでもやんの〜??え〜っ!?
しかもゴミ袋にパンパンに詰められたチラシが10コはある〜!!またこれを自動車に運べと言うんですか。重いけど俺は鍛えてますからそこそこは大丈夫なんですけどねー。あ、アキバ系の兄ちゃんがひ弱なので即刻手を痛めてる!!(笑)

こうして都内の某公園へと依頼先の車で送られてここを中継地点にポスティングを始めることにした。ゴミ袋を雨で濡れないように木陰に置いて。でも俺ら三人で配るから守り手は当然誰もおらんで不法投棄されたゴミみたいでした。


ポスティングのバイトなんて初めて。今までバイトをしたことあるのはファミレスのホールと会場設営とこないだのインチキホテルだけだ。まあでも旅行費と生活費と『空と海と大地と呪われし姫君』の為だ!がんばるばい!!
雨はまだパラパラでなんとか借りたカッパも持ってきた折り畳み傘も必要なかった。しかしこの作業ポストにストンってチラシが落ちていく感覚が気持ちいい。
そんな感じでプラスチックの手提げに詰め込んだチラシが配っていくうちに段々軽くなっていくのも相まってトントン拍子で配布していきました。
手提げに入れたチラシを消化して公園へと戻り補充しに行く、そうするとさっきよりも雨が強くなっていった。そこでカッパを着て作業することにした。かっぱは着れることはできたが頭のデカい自分はフードがすっぽり入らず明らかにモジモジ君のような格好に…(苦笑)っていうか小さい、本当にLLか!? 通行人が俺を見てくすくす笑っている声が聞こえる…。確かに恥ずかしいが雨は強くこれは避けられない。傘も片手が塞がってしまうと不便なのでさせなかった。閑静な住宅街でしかもバイト中、「なん笑っとうとや、きさん…」*1と真顔でキレることもできない、物騒なこのご時世不審者と間違われるかもだし!!
またそんな絶好のタイミングで事件は起こった。チラシを詰め込みすぎたのが原因だったかプラスチックの手提げが崩壊したのだ。取っ手がバキバキって両方壊れた。雨で散乱したチラシはビニールの袋に入っているものだったがぐしゃぐしゃ…。そんなに笑われたのは不快とは思わなかったものの必死で地べたに落ちたチラシをかき集めているときは泣こうと思えば泣けた。第一手提げである以上手提げの役目果たせよな。ファックだよね。
しかし岡ひろみではないがここで負けてられないわ!みたいな気持ちが働いて意外に予定時間内に自分が割り当てられたエリアを配布し終えていた。



そこで次のエリアでポスティングしていたときの話。
アパートの郵便受けにチラシを投げ入れていると隣の家の人間であろう年齢不詳でブサイクな女が不審な格好をした俺に話しかけてきた。


ブサイク女「ちょっとぉ!!」
不審者「…はい?」
ブサイク女「あたしの部屋に勝手に入ったでしょう?」


泥棒にも入られたのかな。…って俺疑われてるな!!格好がこんな変だし…。しかし、入るわけねーだろうがこんな必死で仕事してるのに。それより色白で眼のおっきな俺好みの女の子の部屋ならともかく



誰が貴様のようなブッサイクな女の部屋に間違っても入るか、ボケ


しかし、怒りをこらえて
不審者「は? 意味わからんのですけど!」
ブサイク女「あたしの部屋、チャイム鳴らして入ったでしょう!!」

…チャイム鳴らして不法侵入する親切な変態がどこにおるんか。聞いたことねーよ。そんなバカな話!!
…でも濡れ衣が怖いのでテンパりだして方言が出てくる俺。


不審者「やけん、俺やないっちゃ!信じてくださいよ。」
ブサイク女「そ?じゃ、いいわ。」






諦めるの はやっ!!





シャブでもしとるんかこの女は。
…バイトを始めてからいきなりネタに恵まれてきたってのは事実なんですけど、今日レベルのネタはさすがにもう勘弁です(苦笑)



今は雨で冷えた体を風呂で温めて気持ちがいいです。ふう。

*1:語訳:何笑ってんだ?てめえ…