キャプテン。

ええ、今日はバイトでした。
この前言ってた通り、都内から遠く離れた幕張まで傭兵ホテルのウェイターです。ホテルの結婚式場でした。
幕張とはホントに遠いところで10時までに目的地へ着けと言われたら家から8時に出ねばならないという過酷さ。昨日は早く寝たので寝起きはよかったわけですが。
で、交通手段には東京駅まで山手線を、幕張まで京葉線を使っていったんですが東京駅の京葉線のホームは他の在来線*1と何故か隔離されたところにあるんです。そうですね…500メートルは歩かなくてはならないような。たかが乗り換えでなんでこんなにむちゃくちゃなんだよ。どんなに東京の千葉にたいする扱いが悪いんだろうといつも思ってしまいます。
しかも今日は土曜、京葉線はディズニーランドに通じる路線でもあるのでもうカップルとか子連れの人とかご苦労様、東北から来たであろうずーずー弁でしゃべる女の子とか乗っていた。うざいうざい。こっちはバイトだというのに。
そんなこんなで幕張に着いた。
超リゾート地のムードが!パッと見で宮崎かと思ってしまうような。しかも駅前広場にはロッテのマスコットが。
派遣会社からもらった地図を頼りにたどっていくと…またそのバイト先が小奇麗なホテルですこと…。社員通用口からホテル内部へと入っていくと俺と同じような学生らしき人。話しかけてみるとなんと俺と同じ派遣会社から来た人間で自分と一緒の初めてのバイトみたいで安心した。しかも驚いたのが俺が興味本位に聞いた
浮「どこの人っすか?」
学生「佐野です。」
浮「ああ!ラーメンの!!」
学生「実は佐野…の隣町です、知らないでしょ?」
浮「ふーん、そこに友達住んでるけど…○○って奴知っとる?」
学生「!! 知ってます!!」
…世間は狭いもんだ。適当に聞いた話でこんなことになるとは。
ロッカーでその彼(スガくんと言うらしい)とホテルのユニホームを着替えてるとまた人がやってきた。見るからにアキバ系で肌が日光に弱そうな男、暗いかと思ったらいきなり話しかけてきた。
*2「今日、初めてなの?」
浮「ええ、そうです。」
ア「…そう。すっごい大変だから。」
浮「はっ?マジっすか??」
ア「うん。仕事もやってるんだけどこっちの方が大変だもん。秋葉原でパソコン売ってた方が絶対楽しいもん。」
浮「?(どういうたとえや?なんでパソコン??)」
ア「肉体労働してるほうが絶対楽だよ。ここだけの話だけどね。」
浮「はあ。(あんたにゃ肉体労働ムリやろ?)」
ア「3週間ぶりに来たけど今日は夜11時までやんなきゃいけないの!」
浮「(やりたくないんやったら来んどきゃいいやんか…なんだコイツは)」
ア「ま、レストランとかで経験したことあるんならともかく…。今日は死ぬような思いをするでしょうな。くくく。」
浮「(じゃあ、なんでそんなとこにお前はここに来たんかい!!)」
ほぼボケの俺が突っ込むほどとは相当なこと。
経験者の割にカフスボタンのつけ方もわからず未経験者の我々に聞いてきたのはウケた。*3これからそんな仕事をする我々に嫌なフリを言うだけ言ってアキバ系の男は去っていった。バイト中も一度も現れることがなかった。なんだったんだ?


しかしこのホテルのユニホームを着て鏡で自分を見てみるともうそれは胡散臭い神父のような格好に…。これはウェイターじゃないだろう。コスプレかよ。
そんな自分の姿に疑問を感じながらブライダル会場をセッティングし、12時に新郎新婦共の招待客がやってきた。

  • しかしむちゃくちゃだ。人によっては一生に一度の晴れ舞台とも言うべき結婚式。それを未経験の俺たちに働かせるなんて。新郎新婦もそんなことを知ればひくだろう。-

そんなことを思っているうちにとんでもないことが起こった。
新郎の友人席を見てみると横浜銀蝿でもあるまいしあの手のカッコをした人ばかりがいるではないですかぁ(泣)
むっちゃくちゃ車体を低くしているような…剃り込み入ってるし。さすが氣志團を生み出した千葉だけのことはある。東京都から外にいくだけでもこんなに違ってくるのか…。
新郎はどの位ガラが悪いのか、と思っていたら新郎新婦登場。友人ほど悪そうな感じはしないが坊主でガタイが異常に良い…。絶対ヘマできん…!!でもだいたいこういうとき俺は…。
新婦は印象に残ってはいない、だけど感無量みたいな感じで既に入場の時点で泣いていた、なんか結婚式ってええもんなんだなってのを柄にもなく俺は思ったりした。
そんで部外者の俺がジーンとするのもつかの間、式場は戦場になった。ファミレスでも経験したような大量の料理運び、バッシング*4である。
割に手馴れたつもりではあったがトレイで持つものが重すぎてさすがに手は攣りそうになった。
結局、俺は銀蝿を担当することなく一組目の婚礼は終わった。


問題は時間がおしてくれたため一組目の終了、二組目の式の始まりとの間が20分くらいしかないということだったのだ。
間に合わせるにはいきなり片づけを始めていかないともう間に合わない。とにかく余裕がないのである。一休みしたかったがそれもできない。手を洗う余裕もないというもうそれって駄目じゃんみたいな。綺麗な外観をしたホテルでもそんなもんなのか。自分がもし結婚式に顔を出す際にはこのことが思い出されそう。実際、スタッフの待機するような裏側はエライ工事に手を抜いたなって言うくらい汚いようなところだった。前やってたファミレスと大差ないような、そこはネズミ出てましたから…(苦笑)
2件目の新郎もやっぱ坊主でヒゲ…そんなスタイルって千葉で流行りなの?新婦はまあまあだったが友人に可愛い人がいっぱいいた。いかにもキャバ嬢が結構いたので新婦も元キャバ嬢なのかなって思った。そんなたくさんの華(?)があったためこの回の俺は笑顔を絶やすことはなかった、仕事も終わりが近づいて元気も出てきたし(笑) スロースターター 今 発射。
あと、酔っ払ったおじさんにビールを飲まされた。強引に。
休みもないで飲み物を飲む暇もなかったのでそんなビールはすごく美味しかった!!
じじい!もっと注げや!!って出かかったけどやめた。
出かかってやめたことはもっとあった。酔っ払った男に中指を立てられた。そいつに「○ァーーーーーック!!!」と絶叫したかったが真剣に言ってしまうと主役は新郎ではなく俺になる可能性があったのでやめといた。人間は社会に出たら空気を読まないとね。酒にのまれるお前がファッ○だ。

片付けのときに何にも手をつけられていない一切れのウェディングケーキをスガくんと食べてたら一緒に仕事してた女の子が引いてた。でも美味しかった。タッパー家から持って来ればよかった。こっちはねお金がないの。こうしないと生きていけないのよ。悲しいことに。

*1:山手線・京浜東北線東海道本線・中央線など

*2:茨城訛りで

*3:「キミ達の方が正解ですね。」

*4:使った食器を下げること